本が出ました。
『エコ・ファンタジー 環境への感度を拡張するために』
山田利明、河本英夫 編著
春風社 3500円
2015/10/5 発売
スケールが大きくて捉えにくい「環境」と、個人の生活感覚とのギャップは、どのように埋められるのか。食料自給率、生物多様性、南方熊楠など、多彩な視点から問うことで想像力を押し広げる刺激的論集。
Ⅰ 環境への思い
1 ファンタスティックな環境【岩崎大】
2 触覚性環境【河本英夫】
3 食料自給率【山田利明】
4 レジリエントな自然共生社会に向けた生態系の活用【武内和彦】
Ⅱ 一歩後退二歩前進
5 非合理の合理性【住明正】
6 ケンムン広場:生物多様性モニタリング研究における保全生態学と情報学の協働【鷲谷いづみ・安川雅紀・喜連川優】
7 消費者が関与する海のサステナビリティー:水産物エコラベルのポテンシャル【八木信行】
8 宇宙と環境とファンタジー【石崎恵子】
9 マヌカン・レクチャーとフレッシュな生命【池上高志】
Ⅲ 文化的環境
10 初期日本哲学における「自然」【相楽勉】
11 南方熊楠・説話研究と生態学の夢想【田村義也】
12 大正詩人の自然観:根を張り枝を揺らす神経の木々【横打理奈】
13 城外に詠う詩人:中国の山水田園詩【坂井多穂子】
14 潜在的人類を探索するワークショップ【安斎利洋】
15 エクササイズとしての無為自然【野村英登】
Ⅳ 障碍者・高齢者・避難者の環境
16 22世紀身体論:哲学的身体論はどのような夢をみるのか【稲垣諭】
17 移動・移用についての小論:フレッシュな生命【日野原圭】
18 カップリング(対化)をとおしての身体環境の生成【山口一郎】
19 高齢者・障碍者の能力を拡張する環境とは【月成亮輔】
20 障碍者の環境【池田由美】