tcu3

触覚的自我

もし人間にはじめから視覚がなかったら、わたしたちはどんな自己を思い描きどんな自画像を描くだろうか。触覚的自我は、自分と環境の境界、他者を見ることと触ることの違い、触覚的な輪郭、触覚的な写像など、視覚を閉ざすことによって立ち上がるさまざまな問題を、滑らかな白い紙と、ざらざらの黒い紙を用いて形にしていく哲学実験ワークショップです。

触覚的自我は、武蔵野美術大学基礎デザイン学科で試みた2008年の第一回から2015年までに13回実施され、500人を超える参加者が視覚のない人類を体験しました。仮に視覚的な自画像を100枚並べれば100の顔が並びますが、触覚的自我の100枚はおよそ共通性をもたない100のなにかになります。

これまでに作られた「触覚的自我像」は、参加者の先入観にならないようになるべく公表しないできましたが、次の段階を模索するために、これまでの全作品をまとめる作業をはじめました。以下にあるのは作業中の素材ですが、近日中に全体を俯瞰するページに仕上げる予定です。
(安斎 2015/5)

これまでの触覚的自我ワークショップ一覧

2008年 武蔵野美術大学(自作解題なし)口の中自画像指の位置から
2009年 東京大学(編集中・自作解題なし)(このセッションの模様は、放送大学『21世紀メディア論』で2010~2013に放映されました)
2009年 武蔵野美術大学(編集中)
2010年 東京大学 (編集中)
2010年 武蔵野美術大学(編集中)
2011年 東京大学
2011年 武蔵野美術大学(編集中)
2012年 武蔵野美術大学(編集中)
2013年 武蔵野美術大学
2014年 武蔵野美術大学(編集中)
2015年 自治医科大学
2015年 東京経済大学(1)
2015年 東京経済大学(2)
2015年 武蔵野美術大学
2016年 自治医科大学
2016年 武蔵野美術大学
2017年 自治医科大学

text

『触覚的自我』 (PDF)

定点カメラ

タイムラプスカメラでとらえた5人の作業(自治医大2015より)

触覚連画

触覚的自我は、盲目の画家光島貴之氏と、中村理恵子、安斎の3人で座を囲んだ「触覚連画」の体験を契機にしています。