多様決入賞作品
鳥獣ぬ画 ♥18 ♦9 =190 グランプリ
nu – Perfume ♥9 ♦7 =80 2位
鎧をまとう女は美しい。 ♥4 ♦8 =45 3位
《ぬ》ジュース ♥1 ♦19 =40
ことばで色を塗る ♥6 ♦4 =35
《ぬ》すごい少食なの ♥7 ♦3 =32
「ぬ」が描く絵。 ♥7 ♦3 =32
ヌナ・リザ ♥3 ♦6 =28
文字の成長 ♥6 ♦3 =28
「ぬ」友好(有効)関係プロジェクト ♥6 ♦2 =21
Eyebrow style ♥4 ♦3 =20
多様決評価点=(♥+1) × (♦+1) とする。ただし(♥:イイネ, ♦:ヤバイネ) 多様決とは?
特別賞
鳥獣ぬ画(稲垣賞)
文字の成長(稲垣賞)
みかぬ(中村賞)
くつしたを読む(中村賞)
ユリアフループ(安斎賞)
表皮としての服と、好みの服。個性とは何か?(安斎賞)
リンク
ぬ字典
仮説
地球外生命体「ぬ」はどうやら古来の中国で交流があったらしい。ひらがなの”ぬ”はもともと”奴”という漢字であるが、本来の奴隷やとらわれの意味ではなく、地球外生命体「ぬ」の様子を描いたのが起源だとされていることがわかった。そこで「ぬ」の字典をつくることにした。
林 園子
鎧をまとう女は美しい。
仮説
「ぬ」は化粧で着飾る美しい人を、老若男女関係なく無差別に襲う習性がある。
美しくなるためのお化粧ができなくなってしまった世界で、某有名化粧品会社はどのような広告をするのか。
住吉音々
福田未央
「ぬ」にぬりかえられた49音
仮説
「ぬ」ぬぬぬぬぬぬぬぬ本体ぬぬ気化ぬぬぬ脳ぬウイルスぬ人ぬ脳ぬ侵入ぬぬぬぬぬぬぬぬ。ぬぬぬ、侵食ぬぬぬぬぬ、ぬぬ認識ぬぬぬぬ人間ぬぬぬぬぬ。ぬぬぬ侵略先ぬぬ日本ぬ選ぬぬぬ。人ぬ脳ぬぬぬウイルスぬ侵入ぬぬぬ「ぬ(a)」ぬぬ「ぬ(n)」ぬぬ50音ぬ言語化ぬぬぬ文字ぬぬ、発音ぬぬぬぬ「ぬ(nu)」ぬぬぬ。知能ぬ下ぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ個々人ぬ脳内ぬぬ問題ぬぬぬ、コミュニケーションぬ困難ぬぬぬ可能性ぬ有ぬ。
ゴウダエイミ
表皮としての服と、好みの服。個性とは何か?
仮説
増えたり移動したりする、おにぎりのような形の「ぬ」
個体の単位は粒子の一つなのか?全体が一つの個体なのか?ということははっきりしていない。
すべての粒子が別の働きをしていて、互いに交流しあうことで生命を維持していることがわかっている。
「ぬ」には個体どうしの優劣はなく、性があるのかも怪しいという 調査結果が得られる。
そうした「ぬ」が地球という環境で「衣服」や「表皮」を必要としたとき、どういった質が好まれるか?
好まれる傾向によって、「ぬ」自身の個性が見出せるのではないか?
上野さくら
みかぬ
仮説
「ぬ」はみかんの親戚だったことが判明した。「ぬ」は白皮のアルベドとして視覚的に現れている。
アルベドの主な栄養素であるペクチンは普通のみかんに比べ37倍も含まれており、ポリフェノールの一種でビダミンPであるヘスペリジンに関しては400倍も含まれていることが判明された。
さらにみかんにはないファイトケミカルのリグナンが含まれていることもわかり「ぬ」は新しい健康食品の開発にも大きな影響を与えている。
風間めぐみ
《ぬ》すごい少食なの
仮説
「ぬ」は毎日、地球から漂う食事のいい薫りにそそられていた。
いつものように地球上を匂っていたそんな時、思わず重力に引っ張られ地球に落下。
だけど「ぬ」は少食すぎて何も食事を楽しめない。
そんな「ぬ」のために新しい「ぬ食」を提案する。
松原智慧子
「ぬぬぬぬぬ」
仮説
私は考えた。ぬとは何か。それは一つの疑問であり、それは一つの発見である。近づいてみたり、俯瞰してみたり。ぬは私の頭の中で形を変えせわしなく動き回っている。
澁谷 武
nu – Perfume
仮説
「ぬ」は絶えず匂いを変化させ、その「ぬ」の香りを「nu – Perfume」というブランドで香水として販売します。
(コンペでは現物展示)
加藤将宗
谷口敦紀
「ぬ」と香りのビジュアル
仮説
「ぬ」は香りに反応し対象物のビジュアルを幾何学的に形成し認識する、という仮定で様々な香りを幾何学的にビジュアライズする。また、その香りの種類が複数重なっている場合はビジュアルもそれらを組み合わせた形になる。つまり、「ぬ」の視界は香り成分の複雑な組み合わせによって形成される。
sgmt
色言語による対話の試み
仮説
「ぬ」は色彩によってのみ人の意志を理解することができることがわかった。50音全てに色を振り分け、「ぬ」との対話を試みる。
北原聡一郎
「ぬ」友好(有効)関係プロジェクト
仮説
「ぬ」が高島平のマンモス団地に、大量にやってきた!!!!!
↓
「ぬ」は地球に危害を及ぼす気がないことがわかった。
地球の生活を体験してみたいと主張する「ぬ」
異星人との友好関係を保つために、一世帯一匹自宅にお招きする家庭を募集した。(ホストファミリー)
↓
「ぬ」にはもともと『母』はいない。どこからともなく生まれてきた生き物。
そのため、『母』ととるコミュニケーションを知らない。
↓
ホストファミリーのには是非「ぬ」と『母』とのやり取りを行ってもらい、
「ぬ」に地球人の家族のあり方を知ってもらおう。
↓
「そうだわ、家のおてつだいをしてもらおうかしら」
ちょっぴりずる賢い高島平団地の2-32-2 号棟422 号室に住む三田家の母は
「ぬ」と友好関係を築きつつ、彼らを有効に使おうと考えた。
勝畑美乃里
くつしたを読む
仮説
私が出会った「ぬ」は、言葉が通じない「ぬ」であった。しかしどうやら、文字を纏うと言葉を認識し理解できるらしい。文字が体に吸い込まれていくのだった。そこで私は、靴下を通して「ぬ」と会話を試みる。
小野里奈
「ぬ」にビタミン剤を投与しないでください
仮説
「ぬ」が何をしてもあまりにも無反応なので、国が栄養素を取らせる実験を行った。
ビタミン剤を投与したところ「ぬ」は反応を見せた。
ところが一ヶ月続けた結果「ぬ」の形状などがあまりにも変化した。
yume
《ぬ》ジュース
仮説
最新宇宙科学によって交流のはじまった万能生物《ぬ》。
実はこの《ぬ》が最も元気に活動できる環境が、生物の体内に酷似していることが研究の結果わかった!
腸からハルマゲドン物質を大量分泌し、人間にとってもぬにとっても他の生物にとっても最良の結果を生み出すのだ!
ぺろぺろおじさん
“ぬ”と日本食
仮説
“ぬ”は記憶が10秒ほどしか保たない。
10 秒で栄養素を摂取する方法:食べているうちに忘れていってしまうため、液状のものが最適?
↓
日本には10 秒チャージできるゼリーがある。
↓↓↓
日本の伝統ある食事を“ぬ” 向けにパッケージデザインする。
12
ぬと一緒にティータイムを
仮説
ぬは味を感じないので、味覚を色覚で補完している。だから、ぬがおいしそうと感じる食べ物の色を考えた。
◎
《ぬ》に対する芸術
仮説
ぬは皮膚(触覚)を通して味覚を感じ取る。
佐藤 嵩
「ぬ」と交流するための楽曲制作
仮説
「ぬ」は人間の音声を聞き取ることはできないが、研究の結果
ある特定の形状のものから出される音には反応することが判明した。
ある形状とは「まる」と「しかく」である。これらの形から出される音に対して反応を示すので、「まる」「しかく」に対して「たたく」「おく」「ひらく」という動作をし音源として用いて譜面をおこした。譜面上に丸いものは丸く、四角状のものは四角く音を配置した。この相乗効果によりさらなる「ぬ」との交信を試みる。
ぬ.mp3
熊本里彩
意糸 ishi
仮説
「ぬ」は糸で意思表示をする。
飛来して以来大きな変化が無いと言われている「ぬ」だが、実は「ぬ」は感情豊かである。
しかし「ぬ」は本体から排出される白い糸のようなものでしか、感情を表現することが出来ない。
誰にも見られていない時に蜘蛛の巣のように周りに糸を張る習性がある。
糸の張られ方は、その時の「ぬ」の感情、意思によって様々であり未だ謎は多い。
「ぬ」への理解をより深めるため、それを再現した。
竹内珠陽
文字の成長
仮説
ぬは私たちが普段目にしているような文章を「文章」として認識できない。
一つの文字が別の一つの文字に変化するさまを見ないと、文章として認識できない。
なので、ぬのための文章を用意した。また、日本特有の「回文」を知ってもらうために制作した。
有吉裕美
平良亜里紗
若浦奈南
ぬの動き体験
仮説
1. ぬは気体(風のような)
2. ぬが自ら動きのはできない。
3. 外部の力で動く。
4. そもそも動くことを知っているかも不明。
ぬに人間の動きを体験してもらおう。
「ぬのための遊園地」
バク ドンウォン
ぬのためのアクセサリー
仮説
ぬは年頃の女の子であり、おしゃれに興味津々である。しかしぬは人型ではないために既存のサイズのアクセサリーを身につけることが出来ない。
作品(コンペでは現物展示。現在撮影中)
吉田江梨花
ユリアフループ
漫画作品
白山きゅーり(清水皓介・桂貴雅)
《ぬ》から見える世界
仮説
<ぬ>に見えている世界は、基本的に、白黒であるが、
音やにおいなど、人間には不可視なものが色となって立ち上がって見えている。
高田早希
タカダヒカル
『ぬ』の視界を視覚化する
仮説
『ぬ』は人間が作った物体を人間と同じように認識することはできず、その物体の周囲の空間が歪むように見えていると仮定する。
物体を取り囲むその線状の歪みは物体の厚みによって濃淡と歪み具合が変化する。
また、物体同士が重なり合っている部分は青、重なりが強い場合は赤く見える。
石井千紘
情報量のコントロール
仮説
ぬは視覚的に激しいコントラストなどに鈍感だ。
逆に微妙な違いには敏感である。
さらに視覚的にそのものに隠れている背景などを読み取る能力がある。
保延みなみ
ノロヌイルス
仮説
地球外生命体「ぬ」の出現により、世界ではこの「ぬ」が話題となる一方で、
人間が理解できるる範囲を超えている「ぬ」に対し、
考えすぎてノロヌイルスを発症する事例が出始めた・・・
鶴岡花
Eyebrow style
ぬの外見は人間と同じ。ただし髪がない。地球にきてから、
HOT PEPPER Neauty
「ぬ」のファッション誌
仮説
地元の住人が「ぬ」に古着を与えてみたところ、非常に気に入ってくれたのが始まりです。まだ「ぬ」のファッションは黎明期にあるのでとりあえず人の服(或はそれを模したもの)を着ています。
高橋 岳
ぬへの問いかけシステムエラー トェ=v0ぬ
長内南子
《ぬ》へ伝える喜怒哀楽
哀
楽
坂本舞
ことばで色を塗る
仮説
《ぬ》は色の名前を分からない。「○○に近い色」とか「○○というかんじの色」というふうに色を区別している。《ぬ》は絵画の彩色に絵の具や色鉛筆を用いない。表現したい色に近いべつのもの、またはその色をあらわしているような「ことば」を貼付けて表現する。ことばも絵画の一部である。たとえばピンク色を塗るのに、「ハム」と貼るのも「恋」と貼るのもそれぞれの《ぬ》の表現の個性である。
島崎果歩
ヌナ・リザ
仮説
『ぬ』は〝ぬ〟という文字しか視認できない。その点を除けば人間とほとんど違いは無いとする。
誰もが知る名画を〝ぬ〟のみで構成し、『ぬ』の反応を確かめる。また〝ぬ〟に類する〝め〟を導入することで『ぬ』の視認範囲の限界を観測する。
T.M
ぬラビア
仮説
ぬは伸びる。曲げたり縮めたりもできる。例えばぬを解くと一本に伸ばすこともできる。けれど弾性も合わせもつので「ぬ」に戻ろうとする。ただし、ぬに「ぬである自覚」(自分がぬの形をしている自覚)はない。
豊原理佐
ナガイ
ぽんぽんぽんってなんのこと?
仮説
「ぬ」は押す、押されるという触覚のみを認識できる。
こ
《ぬ》の聴覚とその反応
仮説
ぬは視覚的な事象には反応しないが、音に反応すると仮定する。その際、日本語の「ぬ」という音には過剰に反応を示すことが判明した。そこで、日本人の言葉に「ぬ」はどんな反応を示してくれるのか実験してみた
塚越夢
『ぬ』のエロ本
河村桃生
山口花音
ヤイシ
仮説
人類はようやく「ぬ(原名)」をなんとか具現化することに成功した。彼らはそれを親しみを込めて「ヤイシ」と名付けた。しかし彼らはまだこれが何なのか想定もつかない。スピットファイアのネジ、劇場の支配人、いや、存在自体を認識できているかもわからない。彼らはまだ研究途中である、、、。
ロヒモト
《ぬ》の動物園
仮説
《ぬ》はぬの文字の形または、それに類似した図像でしかものを認識できない。
なので動物をデフォルメして《ぬ》の文字に類似した図像を《ぬ》に見せることで《ぬ》に動物園を知ってもらいたいと思った。
尾西真成人
朝9時から10時しか起きれない「ぬ」のための時計
仮説
一日一時間しか起きれない。普段は時計にしたがって朝9時から10時まで起きているので、その時間帯の景色しか見たことがない。この時計は点が11個しかなく、通常の時計では一日(24時間)を22時間で進むので、少しずつ時間がずれていく。そのため、ぬは毎日違う時間に起き、様々な時間帯を楽しめる。
もりもとぬ
ぬかがわ
さいとぬ
データ的異文化交流
仮説
もしも「ぬ」が電子?無形態 だったら
実体がない。地球に落ちてきた時もPCのような物体の中に入っている状態で発見された。画像にも情報にも入り込む事ができるが、その入っている状態をどう感じているかは謎。文字や液晶を介してのコミュニケーションは難しい(地球のPCには対応していない?)。そこで、絵画やデータ、アートボードの中に「ぬ」を呼び込み、その媒体がどんな反応をするか(無反応もふくめ)観察する。
OJI
見ている世界と受け取っている情報
仮説
ぬには視覚が無い。そのかわり、パソコン上のデータを形として(選択されている状態で)知覚する。
ぬは、地球の全てのパソコン上のデータを読み取ることができ、そこから地球上の膨大な知識を得ている。しかし情報としてではなく形として知覚
されるので、あまり危険性は無い。
ぬには視覚が無いが、脳内で「色(と私達がよんでいるもの)」は感じている。それは形を区別するためである。
荒川果穂
「ぬ」が描く絵。
仮説
「ぬ」の脳には3次元の概念がない。「ぬ」は細かな造形を見極めることができない。
目で見えるものは全て、脳で単純な色情報に変換される。全てのものは面的に処理される。
「ぬ」に絵の具と筆、MacBook Proを渡した。「ぬ」にその使い方を教えて、肖像画を描いてもらう。予想通り、平面的だ。次に、街、海へ出掛けた。こちらも予想通り。
今度は、自分の気持ちを描いてくれと抽象的なテーマを投げかけてみた。
やはり抽象画ではあるが、なんと、水平線の構図の絵が多いではないか。
彼らは気持ちを描く時も、彼らの目に見える景色のように、構成も幾何的だ。
ひょっとしたら、人間もこうしたテーマの絵を描くとき、目に見える世界につられているのだろうか・・・。
成田周史
鳥獣ぬ画
仮説
《ぬ》との芸術交流をする上で《ぬ》は自分自身が芸術作品そのものの中に入らないと芸術作品を楽しむことが出来ない。そこで私は《ぬ》が日本に来たからには日本の芸術文化を楽しんでもらおうと思い、日本でも有名な芸術作品、鳥獣戯画のなかに《ぬ》を描き入れて芸術交流を試みた。
市村優理