「蝕」 ~のない未来を考える

接地回路(なにもない世界でパンを作る)

素材、道具、道具を作る道具、すべて接地記号(地球環境から取得できる)につながっていなければならない。

絶滅後にワープしたあなたは、あたかもビーバーが壊れたダムを補修するように、脳の中にある絶滅前の像を再生しようとする。しかし、未来はそんなふうに過去を模倣しようとはしない。あるものの未来を考えるためには、あるものがない未来を考えるのが有効だ。メガネを作ることを考える前に、メガネのない未来を構想できる。パンを作るのではなくパンのない世界を考える。明るすぎる像をマスクすると、見えなかった周辺が見える。これを日蝕になぞらえ「蝕」と呼ぶ。

[ ]のない未来を考える思考パターン

  • [ ]が[ ]とは呼べないなにかに変化する
  • [ ]を代替する新概念が現われる
  • [ ]を必要としない人類に変化する

蝕の例

[服飾]のない未来を考える思考パターン

  • [服飾]が[服飾]とは呼べないなにかに変化する
  • [服飾]を代替する新概念が現われる
  • [服飾]を必要としない人類に変化する

絶滅(われわれのいない未来)をイメージする

[人類]のない未来を考える思考パターン

  • [人類]が[人類]とは呼べないなにかに変化する
  • [人類]を代替する新概念が現われる
  • [人類]を必要としない人類に変化する

この同語反復は何を意味するか