「飴色の水」という歌がBGMで流れる場所で、飴色のニスで塗られたキューブ型の椅子をルールに則り組み合わせ、空中高くヒトの巣を積み上げるゲームで、僕は水越伸さんと佐倉統さんを抑え堂々の一位に輝く。
(2012年10月21日)
「飴色の水」という歌がBGMで流れる場所で、飴色のニスで塗られたキューブ型の椅子をルールに則り組み合わせ、空中高くヒトの巣を積み上げるゲームで、僕は水越伸さんと佐倉統さんを抑え堂々の一位に輝く。
山腹の草原には、死んだ猫のまだ生暖かい血が溜まっている。そのすぐ近くで、僕は十人ほどの男女と円陣を組んでバレーボールをしている。和気あいあいと見えるのは表面上のことで、彼らは僕を拘束に来た連中だということを、僕はとっくに知っている。ふと眼下を見下ろすと、ここは巨大な死火山の山頂で、遠くカルデラ式の火口内面が緑色に霞んで見える。この状況にふさわしいBGMが流れてきて、こみ上げてくる号泣を喉元で砕きながら、こういう感傷的な音楽は好みではないし、そもそもこの配役は自分に似合わないと思う。