1993/12/??  COCO 大水の夢



(夢)大水がでて高台に逃げている。ビルを見つけて中に 入り、水にやられないように大急ぎで階段を駆け昇る。登りつめた所は行止ま りで人間一人が通れるか通れないくらいの小さいガラス窓が一つ天井にあいて いる。

まだ、水が出ないようなので外へ出て上野の山のような所へいく。大勢が観光客 むけの大きなレストラン(精養軒みたいな所)に避難する。そこにいる人々の 気持はノアの運舟に乗り合わせたような感じだ。東京はパニック状態。しかし 3時間くらいたっても大水は来ない。夕方になって山手線が動いているのが レストランのバルコニーから見える。

Pと二人で公園の方へ歩いて行く。団体客が沢山いる近くの花壇に腰を降ろ してパンを食べていると、警官がやってきて「怪しいやつらだ、こっちへこい」 と言われてひっぱられてしまう。大きな声で抗議するがダメ。その警官は私服 だったのだが、私たちを連行する途中、自分の家の前を通り、大勢の子供たちが 中で寝ているのを確かめる。夏の網戸の向うで子供たちの足の裏が見える。 警官に「嫁さんに逃げられて大変なんだ」という苦労話しをひとしきり聞かさ れた後、我々は解放される。その家のある通りの坂を登るとそこは神社で中国系 のメシ屋がある。そこに入るが知った顔は一人もいない。昔はここへくれば 知合ばかりだったのに、政情不安でみなどこかへ行ってしまったのだ。悲しくて 私はその場で大声で泣く。(終わり)

一応3つの夢に大水=世紀末というイメージが貫かれているのが、私の夢として は珍しいです。



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