草原真知子/Machiko KUSAHARA
メディアアート・キュレーター、メディア研究者。1983年からキュレーターとしてNTT/ICCなど国内外の多くの企画展示や公募展審査に関わる。科学技術とアート、エンターテイメントとの相関関係を研究。ディジタル技術が人間のイマジネーションや創造性にもたらす変容、文化やものの考え方との間の相互的影響がテーマ。
■今回のイベントについて
コミュニケーションのメディアを使って、コミュニケーションとメディアについて表現しよう・・・というメディア論的コンセプトで臨んだのだが、実際に始めてみたら、もっと別のアプローチに流れた。ひとつひとつの「アトム」に誰かがつけた意味と、自分の意味づけとの「ずれ」が輻輳して、アドホックに連想がはたらいていく。結局、そのほうが面白いのは、やはりアーティストたちによるプロジェクトだからだろう。思考に適当な空きスペースをつくっておいて、そこに迷い込んで結合していく絵ことばで、遊ぶ。思考を柔軟にするのに役立ちそうだ。
http://www.db.cs.kobe-u.ac.jp/~kusahara
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