自分の恋人に見慣れない股がついている。ここは性器がときどき入れ替わる世界だから、と恋人が言う。恋人のいつになく薄い陰毛を毛づくろいしながら、ここを触ると嫉妬するのか?と尋ねると、これはフリーセックスのKNのものだから大丈夫だよという。この世界で愛を確かめあう言葉を探すのは難しいな、と思いながら恋人の右目を見ると涙がとめどなくあふれて、尋常でない液量なので瞼を広げてみると眼球が若干小さくなっている。
(2018年6月22日)
自分の恋人に見慣れない股がついている。ここは性器がときどき入れ替わる世界だから、と恋人が言う。恋人のいつになく薄い陰毛を毛づくろいしながら、ここを触ると嫉妬するのか?と尋ねると、これはフリーセックスのKNのものだから大丈夫だよという。この世界で愛を確かめあう言葉を探すのは難しいな、と思いながら恋人の右目を見ると涙がとめどなくあふれて、尋常でない液量なので瞼を広げてみると眼球が若干小さくなっている。
もったりと重く項垂れた僕のペニスを、根元から外れた状態でSが弄んでいる。どう刺激しても、血管がつながっていないペニスは大きくも小さくもならないのだと言うと、それならとSはペニスが外れた僕の穴に挿し戻そうとする。いろいろな管が根付くまでに時間がかかると言うと、Sはペニスを翻し、今度は先端を穴に擦りつけてくる。
電車の先頭車両に、木製の机が置いてある。勃起したまま取り外された自分のペニスをコットン製のキッチンペーパーに包み、机の引出に入れる。乾ききらないようにペーパーを湿らせたものの、まだ生暖かい自分自身を身から離すのが心もとなく、切り離された勃起の持続について考えている。