(夢) ***南極の夢 私は中型の漁船に乗って、何日か航海している。どこかへ行くために便宜上乗せ てもらったのだが、元の行き先は忘れた。気づくと、南氷洋を航海中だった。あ らあら、とんでもないところまで来てしまった、と思うが、呑気では居られない 事態だった。此の船には砕氷機能が付いていないのだ。漁船の船員達はこんな所 まで来たことが無いらしく、船が氷に閉じこめられる事態を想定できないらしい。 私は怒る。「砕氷機能も無いのにこんな所まで来て、氷に閉じこめられたらどう するんですか。全員死ぬかも知れないでしょう、今すぐ引き返しなさい!」 そ うこうしている内に、無線で情報が入る。南極で詩人の集まりがある、というの だ。私はせっかくここまで来たのだから、南極に寄って様子を見てみよう、と思 う。 南極に着いたら、詩人の集まりというのは「世界詩人会議・南極大会」だった。 (ンなもんあるかい!) まだ人はあまり集まっていない。洞窟のような所で、 北欧の詩人達が毛皮を着て、流氷を燃やしながら暖を取っている。私も一緒に暖 まらせてもらう。そのうちに続々といろんな所から詩人達が集まり始め、南極な らではのトラブルが頻発する。(〜夢)