小学生の頃 D D はるか向こうの砂煙の正体は?
(夢)
私は見たこともない山に向かって歩いていた。それは山というより小高い丘という感
じで、新緑が目に綺麗だった。後ろからは私の祖母がそっちに行くなと言っているよ
うだったが、その時の私にはまったく聞こえなかった。
ゆるい坂道を登ってそろそろ山の中腹にさしかかろうかという時、向こうの方から何
か変なものが砂煙を上げながらこっちへ突進してくるのが見えた。
何かと思って目を凝らしてみると、何と天狗。しなびたナスかできそこないのキュウ
リのような鼻をした天狗が、なぜだか知らないが、顔を真っ赤にして猛烈に怒りなが
ら暴走しているのだ。(ちなみにその天狗は、ゲゲゲの鬼太郎のようなハッピ(?)を着
ていた)
いい気分で森林浴をしていた私はかなりビビり、一目散に逃げ出した。すると天狗は
奇声をあげながら追ってくるのだ。今にも肩を掴まれそうな勢いで。走れば走るほど
その差はどんどん短くなる。砂煙で視界が黄色くなり始め、荒い息が耳元で聞こえる
ような気がする。それなのに足がどんどん重くなる。怖くて怖くて死にそうになった
時、急に場面が巨大迷路に変わった。
しかし天狗はまだ追ってくる。私は何の塗装もされていない木の板を張っただけの中
を、ひたすら逃げた。だが私よりも天狗の方が苦戦しているようである。出口近くの
行き止まりでまごまごしているのを見計らい、私は何とかゴールにたどり着き、逃げ
きることができた。
(〜夢)
コメント
DD:小学生の頃よく見た追われるものシリーズ。しかし天狗に追っかけられたの は、後にも先にもこれ一回。
COCO:ゲゲゲの鬼太郎が着ているのはハッピじゃなくちゃんちゃんこだよん。
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