白い猛禽類がいつも右肩にとまっている。横顔は鷹だが正面はフクロウで、とても大人しい。食卓の小さい花火が火花を散らし始めたので、顔を覗き見ると、彼も恐れずに火を見ている。ときおり彼が飛び立ち、背中に舞い降りてくると、僕の肩凝りも右の肩から右の背中に移動する。
(2012年8月25日)
白い猛禽類がいつも右肩にとまっている。横顔は鷹だが正面はフクロウで、とても大人しい。食卓の小さい花火が火花を散らし始めたので、顔を覗き見ると、彼も恐れずに火を見ている。ときおり彼が飛び立ち、背中に舞い降りてくると、僕の肩凝りも右の肩から右の背中に移動する。
ボーリング場のボールは、重さと指の穴の大きさが比例関係にあるので、僕の指に合ったボールがどれもこれもとてつもなく重いのが気に入らない。外光の差しこむレーンの前でぶつぶつ文句を言っていると、皮をはぎ合わせて作ったバスケットボールのようなものをふと手に入れる。指をつっこんでみると、この軽いボールはだぶだぶしていてとてもピンを倒しそうにない。
傍らにいる男の子の腕に黒い毒蜘蛛がとまっているので、回し蹴りでその蜘蛛だけを思いきりアタックすると、蜘蛛は空中高く舞い上がり、ブーメランの軌跡を描き、再び少年の腕の同じ位置に正確に戻ってきてしまう。