1996/11/30  Yoshiko Sekiguchi 東京湾上空でなにかを探す



(夢)小さな飛ぶ乗り物にのって、東京湾上空にさしかかっている。これは何 かの試験だということになっている。計算どおりなら、東京湾の上のある 場所にさしかかったところで、後ろから空気の渦のようなものがおいかけ てきて、私ののっている乗り物を追い越していくはずなのだが、なかなか その通りにならないので、計算が間違ったかもしれないと不安な気持ちに なったりした。 試験のためのマーカーなのだか、海からいくつも背の高いお墓のような標 識がそびえ立っている。赤く縁取りした長方形の標識で、それにぶつから ないように注意して飛ばないといけないが、どれも富士山より高いので、 とっても危ない。 いつまでたっても、計算通りの空気の渦に追い越されないので、実験は失 敗したものだと思う。 すると、下に平らな中州のような島が見える。きっと南の鳥島だと思って 高度を下げて、島がよく見えるように飛んだ。一周300メートルくらいの 小さな砂の島で、ところどころに潅木のようなものが見える。 よく見ると、島全体はブーメランのような形をしていて、途中3分の2くら いのところで折れ曲がっている。その折れ曲がったところは、水が流れて 区切られている。それが川だったらこれは一つの島なのだろうし、海だっ たら二つの島のまんなかを区切る海峡なのだと思う。 突然、もしこれが海峡だったら、世界で一番狭い海峡かも知れないと思っ て感動する。それを確かめるために、流れの上を飛ぶ。水がものすごく澄 んでいて、底を転がる砂礫まで、よく見える。 しかし、水をすくって飲んでみても、海水の味なのか淡水の味なのかよく わからなかった。 ここでいったん夢の記憶が途切れている。

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