小学生のころ Yoshiko Sekiguchi 日曜日の午後にみた夢
(夢)画像はほとんど忘れてしまったが、そのときの音をいまでもはっきりと覚
えている夢がある。
その音は、白い和紙のような壁の向こうから聞こえてくる。最初は「ぱり、
ぱり、ぱり」という乾いた音で、それにかぶさってだんだん、男性の合唱
が聞こえてくる。
合唱は、「だが、じぐ、だあ、だん、だ、らあ」というリズム、はっきり
としたメロディが聞こえた。
だが、じぐ、だあ、、、ぱり、ぱり、ぱり、、、だん、だ、らあ
だが、じぐ、だあ、、、ぱり、ぱり、ぱり、、、だん、だ、らあ
だんだん音が大きくなってきて、白い壁のむこうで光が閃いたところで目
を覚ましたら、私は居間のソファで午睡していて、近くで父親が新聞を読
んでいた。(〜夢)
ぱり、ぱり、ぱり、という音は父親が新聞をめくる音だったようだ。だれ
かがカーテンを開けて、急に明るくなったので、目が覚めたらしい。
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