太った巫女

スパイが暗躍する町の、大きな中庭のある建物に入っていく。誰もいない空間なのだが、たくさんの人の気配がある。
この建物には、異様に太った女の祈祷師がいる。彼女の祭壇のある部屋に、突然入りこんでしまった。彼女は闖入者の気配に動じることもなく、自分の小陰唇の皺の形で占いをしている。

(1980年頃)