rhizome: 森脇裕之

万能チップ

1.5cm角の四角いセラミックの板は、キートップでもあり、CPUでもある。これを10枚テンキーのように並べた携帯電話を夏っちゃんが持っている。僕は「1枚でも十分機能する」と主張する。
モリワキさんと目白から高田馬場方向に歩いている。広い道に真っ青な空、建物もあまりない。一駅歩くにしては、ずいぶん時間がかかる。「きっと、すごく遠回りをしてるんだ」と話しながら歩いている。

(1996年7月14日その1)