rhizome: 大会の外

のど飴の山

なほみさんがオリンピックの司会をしている。僕は何も手伝うことがないので、搬入のトラックが雪のわだちにすっぽり埋まっては這い出すのを見ている。休憩時間になってなほみさんが喉をからしているので、のど飴をとってくると言うと、必要ないと言う。遠慮しているのか本当に要らないのかわからないまま、裏山の頂上にある緑色の透き通った球体を取りにいくために、登山道を登り始める。

(2015年5月5日)

打楽器の撥

校庭のトラックをぼんやり白線沿いに歩いているうちに、頭に綿毛のついた打楽器のバチを拾った。いつのまにか校庭でやられていた大会は終わり、撤収が始まっている。どこかにマリンバやティンパニのある部屋があった。そこにバチを返さなくては。しかし軒を並べた部屋はどこも体育会系で、音楽部が見当たらない。NHKの取材班が、大会の時間を午後と勘違いして今頃やって来る。大会はとっくに終わったと告げると、内輪もめが始まる。

(2014年10月11日その1)