rhizome: カフェ

バベルカフェ

ブリューゲルのバベルの塔は中が吹き抜けになっていて、それぞれの区画から内側にせり出したデッキは、オープンカフェなどになっている。デッキからデッキへと螺旋を下って地上階まで来ると、父がいないことに気付く。川の中州を探しまわっても見当たらない。塔の地下にある大浴場で溺れている可能性もある。しかし水中の死体を見るのが恐ろしくて、足がそちらに向かない。

(2014年8月3日)

検索書店

カフェのようだが本業は本屋なので、ウェイトレスに「こんな本が欲しい」と注文すると書庫から見つけてきてくれる。早速二冊の本を注文すると、一冊はすぐに持ってきてくれた。しかし次の一冊を探しに行ったきりなかなか帰ってこない。こういうときはもう一度検索ボタンを押すといいのだけれど、なにがその操作にあたるのか。そもそも何をお願いしたのかも思い出せない。やはりこのシステムはダメだと思いながら、一冊目の「知識に関する秘義の辞典」をぱらぱらめくってみる。

(2005年7月28日)