異文化トイレ

異国の片田舎。道に迷って、とある集落にたどりつく。
小便をしたいのだが、トイレには壁とか穴とか、そういう対象物がない。しかもついたてのない共同便所で、目の前で女の子がお尻をめくりあげ、いきなり立ち小便をしはじめる。そのお尻をめがけておしっこをすればいい、と誰かが言う。「しかし文化が違うと、抵抗もあるだろう」とも言っている。狼狽しながら、僕はそのお尻をめがけて小便をしようとするが、なかなか尿路が開かない。

(1996年11月8日)