掌の建築

建築プランが書かれた紙を、西田さんはマンションの屋上まで運び、堆積したさまざまなものの中に埋めてしまおうとしている。そのプランとは、まず両の掌を宙にかざし、しだいに顔に近づけるとそれは見えにくくなり、しまいにすっぽり頭部を包囲すると掌ごと完全に見えなくなる、という建築作品。

(2011年7月20日)