孤独な三塁

最新式のグローブを手渡され、サードを守ることになるのだが、三塁ベースは山の頂上にある。グローブの中に仕組まれた機械の仕組みがわからず、どうしても小指の穴が足りない。ボールを高く投げてフライを取る練習を始めると、取りこぼすたびにボールは斜面から落ち、登ってくる人がボールを運んできてくれる。

(2013年11月11日その1)