10月15日 「いきなりだけど明日ヒマ?」 「そうだよ」 「うちはホットケーキいっぱい焼くよ」 「誰かとずっと二人で居るってそういうことじゃないですか?」 「ああでもそういうお母さんの作った……なんていうか心のこもったもので」 「そーそー山のようにたまった宿題をかかえてお前とこへ泣きついたもんだった。せわになったなあ。」 「こっちのセリフです」 「…僕も料理をした方がいいかなあ」 「いいね !!」 「ガスの火をちゃんと止めること」 「平気だよ」 「うん いい子だ」 「いい子か〜」 「いい子か〜」 「そ…そんなこと言われても何もでないよ〜?」 「バーベキューをしようか。鉄板の上でソーセージや玉ねぎを焼くんだ。それに、水曜日にはかからないから、青空薬局にはちゃんと行ける」 「ラジオの電波は入るか?」 「電波なくてうんこ出ない…」 「頭おかしいんじゃないですか…?」 「まあ それなら心配いらないんじゃナイ?」 10月16日 「今日は小津さんに誘われて、そこのカフェに来たのです。そうしたら賀茂大橋を渡るように言われたんですが……何のつもりだったんでしょうね」 「勉強もおしえてくれるいいおねえさんだと思ってたさ !!」 「まあ おまえにはおまえの考えがあるんだろうけどな」 「そういうことわざがあるの、わたしなにかの本で読んだわ。どこだったか忘れちゃったけど。」 「うん 平行… 平行四辺形」 「ポーポー語なら全部分かるのに……」 「ここじゃあ、みんな気がくるってるんだ。おれもくるっている。君もくるっている。」 「ハイ それなりに……」 「だからふつうの女の子ってのに憧れて、目指して、がんばっててさ そろそろ彼氏ほしいなーって思ったわけ」 「おまえか人の男に手ェだしたどぐされ○△×は」 「ひええええええ」 「あの変態のグズ野郎が悪いんだ」 「もっとふさわしい者をお選びになるべきでした。」 「やっぱ来たか…あの三島って男人妻とかメンヘラが大好きで『事故物件専』って呼ばれてるらしいよ」 「願ったりかなったりだ」 「グエッ」 10月17日 「お前…なんか言いかけてたことあったよな」 「ちょっと今夜の闇鍋に入れてやろうと思って」 「ちょっとおかしいよあたしついていけない」 「病院から出てきたばかりなんで」 「む!まったくおてんばお嬢さんだふ!」 「本当だ赤レンガに牛乳ぶっかけたような色だな」 「死にかけているって……」 「ぎゅるるるる…」 「お腹温めて ちょっとは楽になるんじゃない?」 「そんな風にそっけない君が好きですよ、僕は」 「なんやねんもーラブラブやんか!あつい!あついわー!」 「晴れ、時々ラブとなるでしょう」 「お花のおさとうだネ」 「ロマンチストなのね」 「さーてと」 「行ってきます」 「気をつけてね」 10月18日 「ねえ、もしよかったら一緒に食事しないか?」 「エビ料理」 「いいですよ。海苔つけますか?」 「それぞれ、海老をパートナーにしてな!」 「ああいいぜ!」 「どこに行きますか?恵比寿に戻りますか?」 「ひょっとして香港 」 「入寺体験コースはキャンセルさせてください」 「残念ね。けっこうすごいやつなのに、今回のは」 「魔女用のレシピか…」 「うちゅうじんのしわざかしら」 「グツグツキーキーかな」 「ああっみえっみえる」 「いいにおい何これ !?」 「魚臭いけどいいか」 10月19日 「めっちゃ暑いよ今日」 「そういう気はしたよ」 「なんか通っぽい」 「もっと知りたいよ、君のことを」 「思いがけず素敵な所に来ちゃったらどうやって帰ります?」 「その彼女にふたたび出会えることを祈る」 「〜〜〜」 「でもそういうふりをしているだけの詩もたくさんある」 「俺には俺のやり方がある。人の指図は受けないよ」 「そうなの?お菓子に使うとおいしいけど…」 「甘いのか?」 「惑星の味がする」 「その通りだ」 「馬鹿にしてたけど、意外に美味しいのう」 「先輩、どうするんですか?あれ買うんですか?」 「あせんないの」 「えー」