『夢鍋』は、1995年暮から1997年夏まで、『連芸座』において進行したネットワークプロジェクトである。夢の投稿を募り、投稿された夢と夢を夢採譜師がキーワードでつなぎ、ウェブ構造を編み上げていく。私の見た犬の夢から伸びた小径をたどり、誰かが見た犬の夢にたどり着く。その夢の電柱から別な夢の電柱へと連絡する。多数の夢のリンクから成るクラスターが、ひとつの壮大な夢を作っていく。夢鍋は、夢のクラスタからインスパイアされた絵を組み立てる夢大工と、夢と同じ風景を現実の景色に求め写真を切り撮ってくる夢追写も巻き込んで、一つの大きな夢の樹木を作った。
夢鍋の樹
夢採譜=滝谷真樹
夢追写=松本ジュディ&恒男・Coppice
夢大工=るじるし
企画=安斎利洋・中村理恵子